「充実した一日がしあわせな眠りをもたらすように、充実した一生は幸福な死をもたらす。」
(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
間違いなく、ゲバラは幸せな一生を送った男だ。
彼自身が覚悟を決めた生き方は革命家であるが、革命家として生きる目的がイデオロギーではなく、国際社会の末端で苦しんでいる人たちを救済したいという「愛」そのもの。戦闘シーンが続く中で、ゲバラの部下ばかりではなく関わる全ての人間への愛情がキューバ革命成功の原動力であることがよく分かる。
目指す途方もない目標に向けて走り抜け志半ばで人生を終わらせてしまうが、その志を持った生き方を出来ることそのものが、何よりも難しく最も価値のある生き方ではないだろうか?
志をもって生き抜いた人間に不幸の言葉は不釣合い。まして、根底で愛を貫いた故に世界中で今だ敬愛され続けているチェ・ゲバラの人生は幸福な人生そのものだ。
彼を旅人と称する人がいる。志を追い求める生き方そのものが旅なのだろう。
出航を望みながらその準備が整っていない今の自分を感じながら、一日も早く旅人の仲間入りを強く望んでいる自分を知ることが出来た。
「もしわれわれが空想家のようだといわれるならば、救いがたい理想主義だといわれるならば、できもしないことを考えているといわれるならば、何千回でも答えよう。「そのとおりだ」と。」
(1962年 エルネスト・チェ・ゲバラ)
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